特定技能ドライバーでモンゴル人材の採用を検討していませんか?
「2024年問題でドライバーが足りない」「日本人の応募がまったく来ない」——運送・物流業界を営む中小企業の採用担当者からこうしたお声をよくいただきます。
2024年に新設された特定技能「自動車運送業」分野では、外国人ドライバーの受け入れが本格的にスタートしました。なかでもモンゴル人材は、体力・規律・責任感の面で運送業との相性が良いと注目されています。
本記事では、特定技能ドライバーとしてモンゴル人材を受け入れる際のポイントを、制度の基本から実務上の注意点まで丁寧に解説します。
特定技能「自動車運送業」の基本を押さえよう
特定技能(とくていぎのう)とは、2019年4月に創設された在留資格で、深刻な人手不足に対応するために即戦力となる外国人材を受け入れることを目的としています。自動車運送業分野は2024年に追加された比較的新しい分野で、5年間の受入見込数は24,500人とされています。
3つの区分と必要な資格
自動車運送業の特定技能には、以下の3つの区分があります。
- トラック:第一種運転免許が必要。日本語能力はN4以上(日本語能力試験またはJFT-Basic)
- タクシー:第二種運転免許が必要。日本語能力はN3以上
- バス:第二種運転免許が必要。日本語能力はN3以上
中小の運送会社が最初に検討するケースが多いのはトラック区分です。第一種免許で対応でき、日本語要件もN4以上と比較的取り組みやすい水準となっています。
業務内容について
トラック区分では、運行前後の点検・安全な貨物輸送・荷役業務が主な業務内容となります。単純な「荷物を運ぶだけ」ではなく、安全管理の意識と基本的な日本語コミュニケーション能力が求められます。
モンゴル人材がドライバー業務に向いている理由
モンゴルは近年、特定技能をはじめとした在留資格での来日者数が増加傾向にあります。では、なぜドライバー業務との相性が良いといわれるのでしょうか。
体力・規律・責任感の高さ
モンゴルは遊牧文化を背景に持つ国であり、国民性として粘り強さ・体力・責任感の強さが挙げられます。長距離輸送や早朝・深夜の勤務が発生しやすいドライバー業務において、これらの特性は大きな強みになります。
また、規律を守る傾向が強く、日本の職場文化への適応が早いという声も受入企業から聞かれます。
注意点:暑い環境と日本語レベルの個人差
一方で、モンゴルは寒冷な気候の国のため、夏場の高温環境(屋外荷役や倉庫内作業など)に慣れるまでに時間がかかるケースがあります。入社後しばらくは、体調管理のフォローを意識的に行うとよいでしょう。
日本語能力については個人差があります。N4水準をクリアしていても、会話の流暢さには差が生じます。入社初期に日本語サポートの仕組み(OJTでの丁寧な説明、わかりやすい業務マニュアルの整備など)を整えておくと、早期定着につながります。
受け入れ前に確認すべき実務ポイント
運転免許の確認・切り替えサポート
モンゴルで取得した運転免許は、日本の免許に切り替える手続きが必要になる場合があります。採用前に、対象者の免許の種類・取得状況を確認し、必要に応じて切り替えや再取得のサポートを検討してください。
日本の交通ルール・道路標識の研修
日本特有の交通ルールや道路標識についての研修は必須です。特に左側通行やトラックの通行制限(高さ・重量)など、母国と異なるルールを丁寧に説明する機会を設けることをお勧めします。
支援計画の策定または登録支援機関への委託
特定技能人材を受け入れる企業は、外国人の生活・就労を支援する「支援計画」を策定するか、登録支援機関(とうろくしえんきかん)に支援業務を委託する必要があります。登録支援機関とは、受入企業に代わって外国人の生活・就労支援を行う機関です。
なお、2026年1月の行政書士法改正により、在留資格に関する申請書類の「作成」は行政書士・弁護士のみが報酬を得て行えることが明確化されました。登録支援機関は書類の「取次(入管への提出)」は可能ですが、書類作成を依頼する場合は行政書士と連携している機関を選ぶことをご確認ください。
まとめ:モンゴル人材は運送業の即戦力候補
2024年問題による深刻なドライバー不足は、中小の運送・物流会社にとって喫緊の課題です。特定技能「自動車運送業」分野を活用したモンゴル人材の受け入れは、その解決策のひとつとして有力な選択肢です。
受け入れにあたっては、運転免許の確認・日本の交通ルール研修・入社後の日本語サポートなど、丁寧な準備が定着率向上につながります。制度や手続きの詳細については、出入国在留管理庁の公式情報もあわせてご参照ください。
特定技能の受け入れについてお悩みの方は、登録支援機関でもあるシャインアーチ株式会社にお気軽にご相談ください。

