モンゴル人材の定着率を上げるための職場づくり

「せっかく採用したモンゴル人材が、なかなか長続きしない」「どうすれば定着率を上げられるのか分からない」とお悩みではないですか?

特定技能制度(2019年4月に創設された、即戦力の外国人材を受け入れるための在留資格制度)を活用してモンゴルから人材を採用する企業が増えています。モンゴル人材は体力・責任感・規律性に優れており、物流・建設・農業など多くの分野で活躍しています。しかし、採用後の定着率に課題を感じている企業も少なくありません。

この記事では、モンゴル人材の定着率を高めるための職場づくりのポイントを、文化的背景や国民性を踏まえて具体的に解説します。

目次

モンゴル人材の特徴と定着率が下がりやすい原因

まず、モンゴル人材の基本的な特徴を理解しておきましょう。モンゴルは内陸の遊牧文化を持つ国で、国民は一般的に粘り強さ・体力・責任感の強さが特徴とされています。日本文化への適応も早い傾向があり、規律を守る姿勢も評価されています。

一方で、定着率が下がりやすい原因としてよく挙げられるのが以下の点です。

  • 日本語コミュニケーションの壁:日本語レベルには個人差があり、業務上の指示が十分に伝わらず孤立感を覚えるケースがあります。
  • 職場での孤立:同国出身の仲間がいない環境では、精神的なサポートが不足しがちです。
  • 暑さへの不慣れ:寒冷地出身のため、夏場の屋外作業や高温環境への適応に時間がかかる場合があります。
  • キャリアの見通しが不明確:将来的にどう成長できるかが見えないと、離職につながりやすくなります。

これらの原因を一つひとつ解消することが、定着率向上への近道です。

定着率を上げる職場づくりの具体的なポイント

①入社初期の日本語サポートを手厚くする

モンゴル人材の定着率を高める上で、入社直後のコミュニケーション支援は特に重要です。業務マニュアルや注意事項をやさしい日本語(難しい漢字を避けてひらがなや絵を活用した表記方法)や多言語で用意するだけで、大きな安心感につながります。

また、「分からないことを気軽に聞ける」雰囲気をつくることも欠かせません。担当者(メンター)を一人設けて、定期的に声をかける仕組みを作ると効果的です。

②文化・生活習慣への理解と配慮

モンゴルでは仏教やシャーマニズムを背景に持つ方が多く、特定の食習慣や行事を大切にしている場合があります。宗教的な食事制限がある場合には、食事メニューへの配慮が職場への信頼感につながります。

また、暑い環境での体調管理についても気を配りましょう。夏場は水分補給の機会を増やしたり、休憩場所を確保したりすることが、モンゴル出身者にとって特に重要です。

③業務の「見通し」と評価を明確にする

「どれだけ頑張れば認めてもらえるのか」が見えない環境では、モチベーションが続きません。評価基準を明示し、成長に応じて責任や待遇が変わることを伝えることで、長期的な就労意欲が生まれます。

特定技能1号(通算最長5年)から特定技能2号(更新制限なし・家族帯同可)への移行も、長期定着の大きな動機づけになります。2号取得に向けた支援を会社として示すことは、人材の定着に直結します。

④職場内のコミュニティづくり

同じ国籍の仲間がいると、孤立感が軽減されます。複数人のモンゴル人材を採用している場合は、相互にサポートし合える関係性をつくる場を設けることが有効です。一方、日本人スタッフとの交流機会(社内イベントや食事など)も、職場への帰属感を高めます。

登録支援機関を活用した定着支援

登録支援機関とは、受入企業に代わって外国人材の生活・就労をサポートする機関のことです。入居支援・日本語学習支援・相談対応など、企業だけでは対応が難しい支援を専門的に担ってくれます。

なお、2026年1月の行政書士法改正により、登録支援機関が在留資格の申請書類を作成することは原則として認められなくなりました(取次=入管への提出代行は可能です)。書類作成は行政書士または弁護士に依頼することが必要です。登録支援機関の本来の役割は「生活支援」であり、この点を押さえた上で適切に役割分担することが重要です。

定着率向上の観点からも、入社後の生活サポートを登録支援機関に委託することで、企業の負担を減らしながら外国人材の安心した生活を支えることができます。

まとめ:モンゴル人材の定着率向上は「理解」から始まる

モンゴル人材の定着率を上げるためには、採用後の職場環境づくりが鍵を握ります。文化・言語・生活背景への理解を深め、入社初期のサポートを手厚くすること、そして長期的なキャリアの見通しを示すことが重要です。

特定技能制度を活用した外国人採用は、適切な受け入れ体制があってこそ成果につながります。焦らず、一歩ずつ定着しやすい職場づくりを進めていきましょう。

特定技能の受け入れについてお悩みの方は、登録支援機関でもあるシャインアーチ株式会社にお気軽にご相談ください。

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