特定技能清掃でネパール人材を受け入れる際のポイント

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清掃スタッフが集まらない…特定技能でネパール人材を採用するには?

「ハローワークに求人を出しても応募がない」「既存スタッフの高齢化が進んでいる」——ビルクリーニング業界では、こうした人手不足の悩みをお持ちの企業様が少なくありません。

そこで注目されているのが、特定技能「ビルクリーニング」分野での外国人材の採用です。中でもネパール出身の人材は、日本語能力が高く、勤勉で定着率が良いと受入企業から高く評価されています。

本記事では、特定技能の清掃(ビルクリーニング)分野でネパール人材を受け入れる際の要件・手続き・文化的な配慮ポイントを、採用担当者向けにわかりやすく解説します。

特定技能「ビルクリーニング」とは

特定技能とは、2019年4月に創設された在留資格(外国人が日本に在留するための資格)で、深刻な人手不足に対応するために即戦力となる外国人材を受け入れることを目的としています。特定技能1号では通算最長5年の就労が可能です。

ビルクリーニング分野では、事務所・学校・店舗など不特定多数が利用する建築物の清掃業務を担う人材を受け入れることができます。具体的な業務範囲は以下の通りです。

  • 日常清掃(床・窓・トイレなどの定期清掃)
  • 定期清掃(ワックスがけ・高所清掃などの専門的作業)
  • 場所・部位・建材・汚れに応じた洗剤・用具の使い分け

2025年6月末時点の在留者数は約7,400人と増加傾向にあり、有効求人倍率が高い分野として引き続き人材確保が課題となっています。

ネパール人材が清掃分野で選ばれる理由

ネパールは特定技能・技能実習(※2027年4月に廃止予定)ともに日本への送り出し実績が多い、主要な人材供給国のひとつです。清掃分野においてもネパール出身の人材は多く活躍しており、受入企業からの評価も高い傾向があります。

日本語能力が高い

ネパールでは日本語学習に熱心な方が多く、日本語能力試験(JLPT)N3以上を取得している人材も少なくありません。ビルクリーニング分野の特定技能1号取得にはN4以上またはJFT-Basic(国際交流基金日本語基礎テスト)の合格が必要ですが、それ以上のレベルを持つ人材も多数います。現場での指示伝達や報告がスムーズに行えるため、教育コストを抑えやすい点が受入企業に好評です。

長期就労志向が強く定着率が高い

ネパール人材は長期的に日本で働くことを望む方が多く、特定技能1号(最長5年)から特定技能2号(更新制限なし・家族帯同可)へのステップアップを目指す方も増えています。採用・教育にコストをかけた後に早期離職されるリスクが比較的低いことは、中小企業にとって大きなメリットです。

特定技能試験の合格者数が多い

ネパールはビルクリーニング分野の特定技能1号評価試験の合格者数が多く、採用候補となり得る人材プールが豊富です。送り出し機関・登録支援機関のネットワークも整備されており、人材紹介を受けやすい環境にあります。

受け入れにあたって確認すべき要件

ネパール人材を特定技能ビルクリーニング分野で受け入れるには、外国人本人と受入企業の双方が一定の要件を満たす必要があります。

外国人本人の要件

  • 技能試験:ビルクリーニング分野特定技能1号評価試験に合格していること
  • 日本語試験:日本語能力試験N4以上またはJFT-Basicに合格していること
  • 技能実習2号を良好に修了した場合は、上記試験が免除される場合があります

受入企業の要件

  • 建築物衛生法に基づく登録営業所であること(ビルクリーニング分野固有の要件)
  • 外国人材の支援計画を策定すること、または登録支援機関に支援を委託すること
  • 外国人材の労働条件を日本人と同等以上にすること

「登録支援機関」とは、受入企業に代わって外国人の生活・就労支援を行う専門機関です。住居の確保支援や生活オリエンテーション、相談対応など10項目の支援業務を担います。支援委託は義務ではありませんが、対応リソースが限られる中小企業では活用するケースが多くなっています。

なお、2026年1月の行政書士法改正により、在留資格申請書類の「作成」は行政書士・弁護士のみが報酬を得て行えることが明確化されました。登録支援機関は書類の「取次(入管への提出)」は行えますが、書類作成は行政書士等に委託するか、自社担当者が作成する必要があります。手続きの役割分担について、あらかじめ確認しておくと安心です。

ネパール人材を受け入れる際の文化的配慮ポイント

制度上の要件を満たすことに加えて、ネパール人材が長く安心して働ける環境を整えることが定着率向上につながります。

食事への配慮(牛肉NG)

ネパールはヒンドゥー教徒が多数を占める国であり、牛を神聖な動物とする宗教的背景から、牛肉を食べない方が多いです。社員食堂や弁当を提供している場合は、牛肉不使用のメニューを選べるよう配慮すると、従業員からの信頼が高まります。小さな気遣いが職場への帰属意識につながります。

ネパールの祝日・文化行事への理解

ネパール最大の祭り「ダサイン」や光の祭典「ティハール」など、ネパール独自の文化行事があります。これらの時期に有給休暇を取りやすくする配慮や、行事について関心を持って聞いてあげることが、良好な職場関係の構築に役立ちます。

日本語でのコミュニケーション

前述の通りネパール人材は日本語能力が高い方が多く、日本語でのコミュニケーションが比較的スムーズです。ただし、清掃現場固有の専門用語や社内ルールについては、入社時に丁寧に説明する機会を設けることをおすすめします。

まとめ:特定技能×ネパール人材で清掃人手不足を解消する

特定技能ビルクリーニング分野でのネパール人材の受け入れは、人手不足が深刻な清掃業界にとって有効な選択肢のひとつです。日本語能力の高さ・勤勉さ・長期定着志向というネパール人材の特性は、清掃の現場にも大きな強みをもたらします。

一方で、建築物衛生法に基づく登録営業所であることや、支援体制の整備、適切な在留資格申請手続きなど、クリアすべき要件も複数あります。初めて受け入れを検討される企業様は、専門家や登録支援機関に相談しながら進めることをおすすめします。

特定技能の受け入れについてお悩みの方は、登録支援機関でもあるシャインアーチ株式会社にお気軽にご相談ください。

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