「介護スタッフの採用が難しく、人手不足が続いている」「外国人材の受け入れを検討しているが、どの国の人材が介護に向いているのかわからない」――そのようなお悩みをお持ちの採用担当者の方も多いのではないでしょうか。
特定技能の介護分野では、インドネシア人材が注目を集めています。明るく協調性が高い国民性や、おもてなし精神が介護の現場にマッチすると評価されており、受け入れ実績も着実に増えています。本記事では、特定技能介護でインドネシア人材を受け入れる際に押さえておきたいポイントを解説します。
特定技能「介護」とインドネシア人材の相性
特定技能とは、2019年4月に創設された在留資格で、深刻な人手不足に対応するため、即戦力となる外国人材を受け入れることを目的としています。介護分野は特定技能の対象16分野のひとつで、2025年6月末時点の在留者数は54,916人と、非常に需要の高い分野です。
インドネシアは特定技能・技能実習ともに主要な送り出し国のひとつです。インドネシア人材の特徴として、笑顔が多く接客業・対人業務に向いていること、コミュニティを大切にする協調性の高さ、そしておもてなし精神が挙げられます。これらの特性は、利用者との丁寧なコミュニケーションが求められる介護の現場と非常に相性がよいと言われています。
受け入れに必要な要件と試験について
特定技能介護で外国人材を受け入れるには、候補者が以下の要件をすべて満たしている必要があります。
候補者が満たすべき要件
- 介護技能評価試験の合格:介護の基礎的な知識・技能を問う試験です。
- 日本語能力試験N4以上またはJFT-Basic(国際交流基金日本語基礎テスト)の合格:日常的な会話ができるレベルが求められます。
- 介護日本語評価試験の合格:介護分野に特有の日本語要件で、他の分野にはない独自の試験です。
これら3つの試験すべてに合格した人材を採用するか、海外の送り出し機関や人材紹介会社を通じて合格済みの人材を紹介してもらうのが一般的な流れです。
受入企業が整えるべき体制
受け入れ企業側も、支援計画の策定と実施が必要です。支援計画とは、外国人材の入国から就労・生活まで一連のサポートを定めたもので、自社で対応するか、登録支援機関(外国人の生活・就労支援を行う機関)に委託することができます。また、給与・待遇については日本人と同等以上にする必要があります。
インドネシア人材受け入れ時の文化的配慮
インドネシア人材を受け入れる際には、宗教・文化的背景への理解と配慮が長期定着のカギとなります。
食事への配慮(ハラール対応)
インドネシアはイスラム教徒が多数を占めており、豚肉・アルコールを含む食品を口にしない方が多くいます。こうした食事規定をハラールといいます。職員食堂や食事補助がある場合は、ハラール対応の食事を用意できると、インドネシア人材から好印象を持たれます。難しい場合は、食材の成分表示が確認できる環境を整えるだけでも配慮の姿勢が伝わります。
礼拝・宗教行事への理解
イスラム教では1日5回の礼拝が義務とされており、休憩時間内に礼拝できるスペースを提供できると、職場への信頼感・帰属意識が高まります。また、ラマダン(断食月)の時期には体調管理への配慮が必要になる場合もあります。シフトや業務分担において柔軟に対応できる体制を整えておくと安心です。
長期定着のためにできること
特定技能1号の在留期間は通算最長5年です。その後さらに長く働いてもらうためには、介護福祉士の資格取得支援が有効です。介護福祉士は国家資格であり、これを取得することで在留資格を「介護」(在留期限の更新制限なし)に変更できる道が開かれます。資格取得のための学習支援や受験費用の補助を行っている企業は、外国人材から選ばれやすい傾向があります。
また、日本語コミュニケーション支援も重要です。利用者や家族と円滑にやり取りできるよう、業務上必要な日本語表現を継続的にサポートする体制があると、現場の安心感にもつながります。
特定技能2号は介護分野では設けられていませんが、介護福祉士資格の取得という明確なキャリアパスを示すことで、長く働き続けてもらえる環境づくりが可能です。
まとめ
特定技能介護でインドネシア人材を受け入れる際は、必要な試験要件を満たした人材の確保と、受入体制の整備が基本となります。加えて、ハラール対応や礼拝への配慮といった文化的理解を示すことが、定着率の向上に大きく影響します。
外国人材の受け入れは、適切なサポート体制があれば着実に進められます。不安な点は専門機関に相談しながら、一歩ずつ準備を進めていきましょう。
特定技能の受け入れについてお悩みの方は、登録支援機関でもあるシャインアーチ株式会社にお気軽にご相談ください。
【特定技能人材の採用をご検討の企業様へ】
ネパールをはじめとした海外人材の採用支援を行っています。
特定技能制度の仕組みや、採用の流れ、各国人材の特徴など、初めての方でも分かりやすくご説明いたします。
「何から始めればいいか分からない」
「自社に合う人材が知りたい」
といった段階でも問題ありません。
まずはお気軽にご相談ください。

